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ママパパ必読:赤ちゃんの健やかな睡眠で守る大切ないのち

生まれたばかりの赤ちゃんは昼夜の区別がありません。つまり、リズムを知れば「なぜ寝ないのか」が見え、先回りの対応が楽になります。

<この記事の内容>

1. 赤ちゃんの睡眠リズムを理解する

1‑1 赤ちゃん睡眠サイクルの基本
新生児は浅い眠り(レム睡眠)が約50%を占め、1サイクルは約50分です。浅い眠りで身体が小刻みに動いても驚かず見守りましょう。レム睡眠が多いほど脳は急成長すると報告されています。mayoclinic.org

1‑2 新生児の睡眠時間と月齢ごとの変化
生後0〜2 か月は1日14〜17時間、3〜5 か月は12〜15時間が目安です。夜まとまって眠れるようになるのは生後4 か月ごろが平均といわれます。ただし、個人差が大きいため「何時間寝たら正解」と焦る必要はありません。

1‑3 昼夜逆転する赤ちゃん睡眠の理由
胎内では夜間に母体が静かで血流が増え、むしろ「夜行性」です。出生後もその名残で夜に元気な姿を見せることがあります。朝はカーテンを開け、夜は照明を落とすだけで体内時計が整いやすくなります。

2. 赤ちゃん睡眠環境の整え方

環境を変えるだけで眠りの質が大きく向上します。今日から試せる設定を紹介します。

2‑1 安全な寝床と赤ちゃん睡眠姿勢のポイント
厚い布団や柔らかいクッションは顔を埋める危険があります。米国小児科学会は「硬めのマットレス+薄いシーツ」で仰向けに寝かせる方法を推奨します。publications.aap.org

2‑2 室温・照明・音が赤ちゃん睡眠に及ぼす影響
室温は18〜22 ℃、湿度は50〜60%が快適ゾーンです。夜は豆電球程度の明るさで静かなホワイトノイズ(換気扇の音など)が眠りを助けます。NHSは厚さ2.5 トグのスリーピングバッグを16〜20 ℃で推奨しています。nhs.uk

2‑3 添い寝か別室か──赤ちゃん睡眠スタイルの選択肢
同じ部屋で別のベビーベッドに寝かせる「同室別寝」がSIDSリスクを最も下げます。夜間授乳は楽になり、親子双方の睡眠時間も伸びると報告されています。

3. 泣いて寝ない赤ちゃん睡眠トラブル対策

夜泣きは理由を探すより“眠りに戻る手助け”が鍵です。

3‑1 夜間授乳と赤ちゃん睡眠の関係を見直す
母乳・ミルクは空腹だけでなく安心スイッチでもあります。毎回寝落ちまで授乳すると「おっぱいが無いと眠れない」学習につながります。日中はしっかり飲ませ、夜間はトントンや抱っこで段階的に間隔を延ばしましょう。

3‑2 夕方のぐずりを和らげ赤ちゃん睡眠を促すコツ
夕方は疲れがピークで過刺激になりやすい時間帯です。17 時までにお風呂に入り、部屋を暗めにして静かに遊ぶ「クールダウンタイム」を作ると夜の寝付きが向上します。

3‑3 ねんねトレーニングで赤ちゃん睡眠を習慣化
4 か月以降は寝る順番(おむつ→絵本→抱っこ→ベッド)を毎日同じにします。完全に泣かせっぱなしにせず、3分待って声掛け→5分待って背中をさする、と段階的に関わりを減らす「フェードアウト法」は成功率が高い方法です。

4. 成長を支える赤ちゃん睡眠サポート習慣

睡眠そのもの以外の生活リズムを整えると、大人もラクになります。

4‑1 お昼寝時間と赤ちゃん睡眠バランスの最適化
生後6 か月までは1日3回、合計3〜4時間のお昼寝が平均です。16 時以降は30分以内に切り上げると夜の寝付きがスムーズになります。

4‑2 タミータイムが赤ちゃん睡眠に効く理由
日中にうつ伏せで首や背筋を鍛える「タミータイム」を行うと、夜の深い眠りが増えたとの報告があります。1回3分から始め、機嫌の良いときに1日合計15分を目標にしましょう。

4‑3 就寝前ルーティンで赤ちゃん睡眠をスムーズに
就寝30分前からスマホやテレビを消し、暖かい光の照明に切り替えます。乳幼児はブルーライトに敏感で、体内時計が簡単に遅れるためです。

5. 赤ちゃん睡眠Q&A

  • 背中スイッチは本当にある?
    はい。浅い眠りで抱っこからベッドへ移動すると触覚が刺激され目を覚ましやすいです。布団を温めてから置くと成功率が上がります。
  • 寝返り後は仰向けに戻すべき?
    自力で寝返りできる月齢なら戻さなくても大丈夫です。ただし周りに柔らかい寝具やおもちゃを置かないよう徹底してください。mhlw.go.jp
  • 夜間に起こして授乳する必要は?
    体重増加が順調なら生後2 か月以降は無理に起こさなくても問題ありません。ただし医師から指示がある場合は従いましょう。

6. まとめ

赤ちゃんの眠りは「環境」「生活リズム」「親の関わり」の3本柱で整います。仰向け寝と安全な寝床が命を守り、毎日のルーティンが夜泣きを減らします。それでも睡眠不足から頭痛や肩こりが続く保護者は、当院脳神経外科で専門的なケアを受けてください。ご自身のケアを後回しにしないために、併設のM&B美容皮フ科クリニックでリラクゼーションメニューもご用意しています。

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参考文献

  • American Academy of Pediatrics. Sleep-Related Infant Deaths: Updated 2022 Recommendations. Pediatrics 2022. publications.aap.org
  • Thach BT et al. Prone Sleeping Position and SIDS Risk. N Engl J Med 1993. nejm.org
  • 厚生労働省. 乳幼児突然死症候群(SIDS)対策強化月間リーフレット 2019. mhlw.go.jp
  • Mayo Clinic. Helping Baby Sleep Through the Night 2023. mayoclinic.org
  • NHS Start for Life. Safer Sleep Advice for Babies 2023. nhs.uk