頭のゆがみと治療の大切さ
頭蓋骨の変形を起こす疾患は、先天性や後天性のものなど様々あります。
病的なゆがみは、放置すると脳の発育にも影響を及ぼしますので、診断と治療が必要になります。
手術が必要な場合は提携病院に紹介させていただきます。
赤ちゃんは、乳幼児突然死症候群を防止するために、必ず仰向けで寝かせる必要があります。
赤ちゃんの頭蓋骨は脳を急激に発育させるために、縫合線は閉じておらず、骨も柔らかい状態です。
重力の影響で骨が扁平化し、ゆがみが形成されます。
ゆがみが軽度であれば、頸がすわり、運動量が増えれば自然に回復します。
一方で頭のゆがみが重度になると、向き癖がつき自力での頭位変換が難しくなり、向き癖がますますゆがみを増長していきます。
重症化すると頭だけでなく、耳の位置がずれたり、前額部が突出したりと頭だけでなく、顔にも変形をきたし機能的な障害をきたす可能性があります。
ヘルメット治療の歴史は古く、その有効性は90%以上と報告されています。
脳の発育などには影響がなく、重篤な副作用はありません。頭のゆがみを客観的に評価し、最適な治療提案をさせていただきます。